社風を確立することは非常に難しいと感じています。根幹となる価値観は変わらないかもしれませんが、会社の規模や経営環境によって、様々な変化が生じるのは当然です。その中でも、私は「相手を尊重する心」を大切に守っていきたいと考えています。中小企業は「想い」で動いている部分が大きいと感じることが多くあります。一方で、大企業では個々の想いが会社全体を動かすことは難しく、確立された「ルール」に基づいて運営されることが一般的です。

中小企業の弱点は、想いが強すぎてルールが浸透しにくい点にあると思います。新しくルールを作っても、現場を理解していないと、そのルールを徹底させることが難しく、結果的に現場で十分に実行されずに終わることも少なくありません。その反面、大企業では、たとえ現場の実情を知らない上層部が作ったルールであっても、組織全体にしっかりと徹底されることが多いです。大企業ほど、ルールの厳守に対する意識が高く、その点においては、大企業の体制に憧れる部分もあります。