この記事のハイライト

• リフォームにかけた費用を売却価格に上乗せすることは難しいため、不動産売却前のリフォームは基本的に不要
• 劣化の激しい箇所の部分的なリフォームであれば、少ない費用で印象を良くする効果がある
• 不動産売却前にインスペクションを実施することで物件の信頼性が高まり、売れやすくなる

不動産の売却を考えたとき、「リフォームすれば高く売れるのでは？」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、不動産売却時のリフォームは基本的に不要です。
リフォームが効果的なケースもありますが、売却前のリフォームは損をしてしまう可能性が高いため注意が必要です。
そこで今回は、名古屋市周辺で不動産売却をご検討中の方に向けて、売却前のリフォームにより生じるデメリットについて解説します。
リフォームが不要な理由や効果的なケース、リフォーム以外に効果的な方法も知っておきましょう。

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目次

1. 不動産売却前のリフォームは不要？メリットとデメリット
2. 不動産売却前にリフォームが必要なケースもある
3. 不動産売却前にリフォーム以外で取り組みたい売れやすくする方法
4. まとめ

不動産売却前のリフォームは不要？メリットとデメリット

不動産を売却する際に、リフォームを検討する方は少なくありません。
しかし、リフォームをしたからといって必ずしも高値で早期売却できるとは限りません。
そのため不動産売却前のリフォームは基本的に不要ですが、物件の状況により慎重に判断することが大切です。
ここでは、不動産売却前にリフォームをした場合のメリット・デメリットをご紹介します。

リフォームしてから売却する場合のメリット・デメリット

メリット
不動産売却前にリフォームするメリットは、主に次の2つです。

1. 内覧時の印象アップ
2. 買主が購入後すぐに入居できる

まず、リフォームで家をキレイにすることで、内覧時に買主に与える印象が良くなり売却が有利になるというメリットがあります。
買主が内覧時にそこでの生活イメージを膨らませられるかどうかはとても重要で、リフォームすることで見た目の印象を良くすることにより「ここに住みたい！」と思わせる可能性が高まるでしょう。
また、中中古物件の購入者の多くは購入後にリフォームをするため、入居までにある程度の期間が必要です。
しかしリフォーム済みの物件であれば購入後すぐに入居できるため、買主にとってのメリットとなるでしょう。

デメリット
不動産売却前にリフォームするデメリットは、主に次の2つです。

1. リフォーム費を売却価格に上乗せできない
2. リフォーム内容が買主のニーズと合わない

一戸建てやマンションといった不動産をフルリフォームすると、数百万円の費用がかかります。
しかし、不動産の売却価格にかかったリフォーム費を上乗せした場合、売却は難しいでしょう。
中古物件の価格相場は、主に立地と築年数で決まります。
リフォームをしてキレイだからといって、近隣の類似物件に比べて割高な物件は売れ残ってしまうのです。
結果的に値引きをすることでかかったリフォーム費を回収できなければ、損をすることになります。
また、買主のニーズに合わないリフォームがされている物件も、売れ残ってしまう傾向にあります。
最近では、中古物件を安く買って自分好みにリフォームをする買主が多いため、キレイさよりも安さが求められているといえるでしょう。

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不動産売却前にリフォームが必要なケースもある

不動産売却前のリフォームは基本的に不要ですが、リフォームをすることが効果的な場合もあります。
ここでは、不動産売却前にリフォームが必要なケースをみていきましょう。

不動産売却前にリフォームが必要なケース

重要な設備が故障している
給湯器などの重要な設備に不具合がある場合には、その部分のリフォームが必要です。
買主は、生活できることを前提として物件探しをしているため、重要な設備が故障したままではなかなか売れないでしょう。
中古物件を売却する際には、最低限の設備は整備しておく必要があるのです。
たとえば、キッチンのコンロや浴室などの水回りが部分的に故障しているといった場合には、取り換えやリフォームの実施を検討する必要があります。
ただし、キッチンや浴室のリフォームには50～150万円程度の費用がかかるため、慎重に検討することが大切です。

あまりにも見栄えが悪い
見た目の印象があまりにも悪い場合には、内覧者へ良くない印象を与えてしまい、なかなか成約につながりません。
また、物件写真を見た段階で内覧を希望する方が現れない可能性もあるでしょう。
そこで、フローリングやカーペット、畳や壁紙といった、生活感の出やすい箇所の部分的なリフォームが印象アップに効果的です。
大規模なリフォームでは費用の回収が難しくなりますが、部分的なリフォームであれば費用を上乗せできる可能性があります。
たとえば、６畳の部屋の壁・天井のクロスの張り替えをするのであれば4～4.9万円、フローリングの張り替えでは14～20万円が費用相場となります。
なお、部分的なリフォームを実施する場合にも、人の好みに左右されにくいデザインを選んでおくことが大切です。

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不動産売却前にリフォーム以外で取り組みたい売れやすくする方法

不動産売却において、物件の印象を良くして売れやすくする方法はリフォーム以外にもあります。
不動産売却前のリフォームに費用をかけるまえに、次の4つの方法を検討してみてはいかがでしょうか。

インスペクションを実施する

1つ目は、インスペクションを実施して物件の信頼性を高めてから売却する方法です。
インスペクションとは専門家による住宅診断のことで、中古住宅の劣化状況や不具合、修繕の必要箇所などがわかります。
売却前にインスペクションを実施しておくことで買主に安心感を与えられるため、よりスムーズに売却しやすくなるのです。
また、経過年数の割には状態が良いとわかれば、予定よりも高値で売却できる可能性もあるでしょう。

ハウスクリーニングを実施する

2つ目は、ハウスクリーニングを実施して室内の清潔感を高めてから売却する方法です。
ハウスクリーニングでは、素人ではなかなか掃除が難しい箇所までプロの手でキレイにしてもらえます。
リフォームをしないまでも、室内の清潔感を高めておくことで内覧時の印象は大幅に良くなり、成約につながりやすくなります。
とくに、キッチンや浴室、トイレといった水回りは生活感が出やすく、清潔かどうかで物件のイメージを大きく左右します。
ハウスクリーニングは、2LDKの物件であれば3～7万円程度の費用で実施できるため、リフォームよりも費用を抑えて印象アップが可能です。

解体して更地にする

3つ目は、古い家を解体して更地にしてから売却する方法です。
築年数の古い建物では中古住宅としての需要がなく、いつまでも売れ残ってしまうことも少なくありません。
そこで、古い家を解体し、使い勝手の良い更地にして売却することで、需要が高まるでしょう。
解体費用がかかるというデメリットがありますが、空き家の管理が不要になるという点はメリットといえます。
ただし、建物を取り壊すことで固定資産税の軽減措置が適用されなくなり、税負担額が増える点に注意が必要です。

早期売却なら買取を検討しよう

4つ目は、不動産会社が直接買主となる買取を依頼する方法です。
一般的な仲介での不動産売却では、買主を一から探す必要があるため、とくに築年数の古い物件は売却までに期間がかかる傾向にあります。
しかし、不動産会社へ買取を依頼するのであれば最短1週間で売却することも可能です。
買取では、市場相場の2～3割ほど安くなるというデメリットがありますが、素早く確実に売りたい方にはおすすめの方法です。

まとめ

不動産売却前のリフォームは基本的に不要ですが、部分的なリフォームが印象アップに効果的なケースもあります。
物件の状況により、部分的なリフォームやハウスクリーニングなどを総合的に検討して、売れやすくなる工夫をしましょう。
名古屋市中区不動産売却専門館は、名古屋市中区・熱田区・中川区・瑞穂区エリアで不動産売却のサポートをしています。
不動産売却に際しリフォームをご検討中の方も、ぜひ事前に弊社へご相談ください。

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